どうも、七草です。本日の私製艦娘型録No.037は、球磨型軽巡洋艦2番艦の多摩さんです。
画像は、例によって例のごとく、今日の多摩を写したもの。遠征から帰ってきて普段の装備に載せ替えたところで撮らせていただきました。
「20.3cm(2号)連装砲」と「15.2cm連装砲」の混載は、正直あまり深い意図はありません。いちおう強めな砲と、軽巡全般にボーナスが付く砲の組み合わせ、という感じですね。順次、3号砲などに変更を検討中です。
「北方迷彩(+北方装備)」は多摩改二の持参品で、相性も良いので、だいたいは彼女に持ってもらっています。その長所についても後述します。
猫なのか?人なのか?
二言目に「猫じゃないにゃ」という矛盾に満ち満ちた台詞で、多摩は艦隊に加わりました。艦娘なので、人(七草の理解では艦娘=生身の少女+船の魂[艤装])だとは思うのですが、言動を見ていると、猫としか思えません。
「なんか…大丈夫かな?」と思いながら錬成や運用を始めましたが、任務はちゃんと果たしてくれるので、「そういう個性の娘なんだな」と納得。以後、急速に艦隊に馴染んでいきました。
遠征主体、たまに戦闘
七草艦隊に着任した軽巡も、多摩で7人目(北上を含めば8人目)。「遠征」だけでなく、「火力」や「対空」「対潜」と、ひと通りは強みのある艦が揃ってきました。
そんな中、戦力的には多摩は標準レベル。姉の球磨や長良ほどにはパンチがあるわけではないですし、「対空」や「対潜」も平均的です。そのため、既に層が厚くなっていた駆逐艦たちと同様、主な錬成の場は演習と遠征となりました。
遠征では天龍、龍田という先輩が既にいましたが、キラキラを付けて「遠征」に出すと成功時の獲得資源が1.5倍になるという仕様上、艦のローテーションが重要。そのため、多摩も見事に役立ってくれました。
また、史実を踏まえた第二一戦隊関連の任務、2017年の春イベント「出撃!北東方面 第五艦隊」など、戦闘面でも彼女を編成する機会もしばしば。平均的な能力とはいえ、しっかり活躍したと思います。
多摩改二は北方に強いマルチロールタイプ
2017年12月11日、多摩改二が実装され、彼女も改二艦の一員となりました。「甲標的」こそ搭載できないものの、大発動艇・中型バルジ・水上爆撃機・水上戦闘機といった各系統を搭載可能となり、多彩な役割が期待できるように。
特に多摩改二の持参品である中型バルジ「北方迷彩(+北方装備)」は、木曾とともに独自ボーナスが付く半ば専用装備。北方への出撃時に「装甲」「回避」が更に上乗せされる特殊補正もあるので、北方には多摩(か木曾)をぜひ出撃させたいところですね。
多摩改二について総じて言えば、マルチな活躍が見込めつつも、「装甲」が高めのうえ、バルジも装備可能という点が特に持ち味かと。生存性が重視される場面では彼女が輝くことでしょう。
多摩の履歴書
多摩の能力的な話は、だいたい以上で語ることができたでしょうか。次は、彼女のパーソナリティについて、史実も見ながら考えてみます。
北へ南へ「ご奉公」
史実での軽巡・多摩は、当初は第五艦隊第二十一戦隊として、北方海域での任務に従事したようです。とはいえ、当時としてはかなりの老朽艦だったようで、かのキスカ島撤退作戦でも最前線に参加した、ということではなさそう。
ただ、代わりに輸送任務では北へ南への大活躍だったそうです。七草艦隊での多摩と同じですね。
軽巡・多摩の最期は、南方のエンガノ岬沖海戦でのことでした。敵艦載機の雷撃で大破し、単独で退避する途上で行方知れずになった、とされています。敵潜水艦の魚雷を受け沈んだということが、戦後に米軍の記録から明らかになったとのこと。
艦娘・多摩が猫っぽいのは、「たま」がポピュラーな猫の名前だからだとは思いますが。誰にも看取られず沈んだという軽巡・多摩の最期は、それこそ猫を思わせます。
ちなみに、多摩と乗員たちの慰霊祭が営まれたのは、2014年になってからのこと。東京都の府中市にある大國魂神社(おおくにたまじんじゃ。多摩の艦内神社はここの分祀だったらしい)で、多摩が沈んだ10月25日に行われたそうです。
印象的な台詞
そんな多摩のキャッティー(勝手に「cat」を「girly」みたいにした独自形容詞)な台詞の中で、私の心に響いたのは、以下の一言です。年末の頃のものですね。
年末かにゃ? この季節はバタバタしてるにゃ。仕方ないのですみっこで寝るにゃ。にゃ~(母港【年末】)
「バタバタしてる」と認識しながら、手伝うという発想はなく、「すみっこで寝る」と言い切るほどの猫力(ねこぢから)。冬は寒いので、仕方ないですかね。そのマイペースさに驚かされつつも、微笑んでしまう台詞です。
多摩を描く二次創作やフィギュアなど
例によって、『艦これ』の外側での多摩についても触れましょう。二次創作やフィギュアでの彼女はどんな感じでしょうか。
多摩の歩く日々を描く
多摩の二次創作といえば、やはり猫ネタがメイン(二次どころか、四コマなど一部の公式作品でもそうですね)。そんな中で、以下のMMDによるドラマ仕立てな動画は、多摩の何気ない日常を描いており、私の心に残りました。
同動画は何編か発表されており、下に埋め込んだ動画は、発表順で言えば4つ目に当たります。しかしシリーズものというより連作短編という感じなので、ここから観ても特に問題なく楽しめるでしょう。
フィギュアは今のところ1種ほど
続いてフィギュアを見ていきます。しかし、オーソドックスに多摩を立体化した例は今のところ無い様子。
もう少し探して、デフォルメフィギュアが1つ見つかるに留まりました。単品は既に終売のようなので、姉妹とのセットを貼っておきます。また、その他のアイテムとしてラバーキーホルダーがあるようです。
以下、妄想
「猫じゃない」と本人は言いますし、最近はサンリオ方面に出かけたりしているものの、やっぱり多摩とは縁側でゆったりと一日を過ごしたいかな、と。私の家にも猫が居ますが、遠からず近すぎずの距離感だと、お互いほっとして穏やかに過ごせる気がしますし。
季節は、彼女も好きな秋刀魚が美味しい秋がいいでしょう。過ごしやすい天気の中、基地内の離れ(あるのかなぁ^^;)の縁側にでも陣取って、私は読書、多摩はお昼寝、みたいな。
日が暮れてきたら、吹雪や鳳翔さんたち幾人かで秋刀魚を塩焼きにする匂いが漂ってきます。それを嗅いで多摩は目を覚まし、1冊読み終えた私と一緒に夕餉の支度が整いつつある食堂へ…とか、そんな平和な秋の日があってもよさそうなものですが、どうでしょうか。
日なたで過ごして欲しい
史実での軽巡・多摩も悲しい最期を遂げた艦ではありますが、艦娘・多摩には、あまりトラウマチックな台詞はありません。勇猛果敢にしてムードメーカーという球磨型の矜持でしょうか。
それでも、辛かった過去を繰り返させることはできません。彼女のユニークな能力を活かし切り、帰投後は憂いなく陽だまりで丸くなれるような、そんな指揮を執りたいと思います。
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