七草です。私製艦娘型録No.043は、陽炎型駆逐艦3番艦の黒潮さんです。陽炎型は、長女の陽炎が来て以来2人目の着任となりました。
画像は例によって本日現在の黒潮の様子。陽炎型の「改二」艦にはボーナスが付く「12.7cm連装砲C型改二」を2基装備し、改修もそこそこ進んでいます。残り1スロットには水上電探を積み、C型砲のさらなるボーナスを受けて出撃してもらうことが多いですね。
七草艦隊で初の関西弁艦娘
黒潮の最大の特徴は、やはりその関西弁でしょう。これまで語尾が特徴的な艦娘(球磨とか)や雅やかな口調の艦娘(初春とか)とは邂逅していましたが、関西弁を話す娘は初めてで、文字通り「そういうのもあるのか」と感じたことを覚えています。
ちなみに、関西弁な艦娘としては他に軽空母の龍驤(りゅうじょう)が居ますが、史実的には龍驤の出身は関東と言うべきらしく。話す言葉も、どちらかというと黒潮の方がネイティブっぽいというのが関西在住提督の見解のようですね。
ただ、黒潮の台詞はどちらかというと大阪よりも京都っぽく、両者が混ざって運用されているという指摘もあります。きっと京都で育って大阪の方の学校に通っていたんだよ、などと私の脳内では設定されていますが。
まずは地道に錬成
まぁ言葉についてはそんな感じですが、ともあれ黒潮も無事に着任し、七草の艦隊の一員として錬成から始めてもらいました。まずはやっぱり、地道に演習・遠征です。
黒潮の艦型である陽炎型は割と後期の方の駆逐艦ですので、艦娘としてもポテンシャルは高いのですが、「改」までの能力としては平均レベルと言わざるを得ないでしょう。そのため、多くの駆逐艦たちと同様の錬成過程を経ることになった次第です。
また、2015年あたりから、ネット上では「黒潮病」なる謎の感染症(今はネタにし辛いですね^^;)…のような、黒潮を推す勢力が見られました。この「病」は、素朴な佇まいの黒潮に、自分の隣にかつていた、いて欲しかったクラスメイトを重ねる人々によるムーブメントと拝察します。
改二で多様な戦い方が可能に
出会ってから結構な時間が経って、2018年6月13日に黒潮の「改二」が実装されました。既に十分な錬成期間があったので、即日改装できたと記憶しています。
黒潮改二は、通常の夜戦に特化したと目される姉の陽炎・不知火の改二と比して、高めの「対潜」と「特二式内火艇」が装備可能と、対潜・対地に特化したチューンと言えるでしょう。
特に「特二式内火艇」と装備ボーナスで強化される「12.7cm連装砲C型改二」の組み合わせが実現できるのは、今のところ彼女だけ。対陸戦闘の切り札の一角として、独自の立ち位置を築いたと言えます。
黒潮の事情
駆逐艦・黒潮は、大阪の民間造船所である藤永田造船所にて建造されました。従って生粋の関西娘と言え、先述のように言葉遣いが(比較的)堂に入っているのも、頷けます。そんな彼女のバックストーリーを、史実も参照しつつ考えてみましょう。
第15駆逐隊として駆け抜けた
史実における駆逐艦・黒潮は、第15駆逐隊所属として太平洋戦争の開戦を体験しました。同僚としては、親潮、早潮、夏潮が挙げられます(親潮以外は現状『艦これ』未実装です)。
戦った場所は、主に南方のようですね。フィリピンやインドネシアの辺りかと。ミッドウェー海戦にも参加した他、本人も言うように第三次ソロモン海戦など多くの戦いに身を投じています。
最期は、コロンバンガラ島への輸送任務のさなか、姉の陽炎とともに機雷に触雷し、黒潮はそのまま轟沈しています(陽炎も大破後に空襲で沈没)。構成する艦を相次いで失ったことで、ほどなく第15駆逐隊は解隊されたといいます。
黒潮は第15駆逐隊の初期編成ではありませんが、親潮と共に、長く第15駆逐隊に所属したと言えます。隊への思い入れは、一方ならずあったのではないでしょうか。
印象的な台詞
第15駆逐隊への思いを、艦娘・黒潮はちらほらと口に出しています。その中でも私にとって印象的だったのは以下の台詞です。
「黒潮」っちゅーうちの名前的には、ここは頑張り所やね。15駆、秋刀魚漁支援、出撃や! やったるでー!(母港【秋刀魚】)
秋刀魚の時期になると聴くことのできるこの台詞は、彼女の名前にも関連して楽しげに響きます。
一方で、『艦これ』ではまだ親潮しか実装されていない第15駆逐隊に呼びかけている点も見逃せません。平和な海で、僚艦たちと秋刀魚獲りに興じたい彼女の気持ちが伝わる、すこし切ない台詞でもあると思うのですが、どうでしょうか。
黒潮の二次創作やフィギュアについて
例によって、『艦これ』というゲームを離れたところでの艦娘・黒潮についても見てみます。二次創作や立体化などは、どうなっているでしょうか。
暮らしの中に彼女がいる
黒潮に関する二次創作は、彼女単体か、あるいは初期から実装されていた姉妹である陽炎・不知火との3人で描かれることが多いようです(「YAGGY」と呼ばれたのも今は昔、と言うべきでしょう)。
黒潮単体の場合、先の「黒潮病」と関連しているのか、実在を匂わすような現実的なシチュエーションの作品も散見されます。私の印象に残った以下のイラストも、その一例と言えるでしょう。
阪堺電車は、大阪市と堺市で運行されている路面電車とのこと(現地民じゃないので曖昧ですみません^^;)。イラストは、その阪堺電車の天王寺駅と思われます。
艦娘・黒潮になる前の彼女は、こんな風に通学したりしていたんじゃないだろうか。そんな思いを掻き立てられる一作でしょう。
黒潮のフィギュアは個人の愛で実現されている
黒潮のフィギュアについては、一般的な流通では確認できておりません。ガレージキットや個人レベルでの制作物は幾つか見られているのですが…。いちおう、後者についての作者さんの記事をご紹介しておきます。
この方は上記以外にも黒潮のフィギュア化を試みられているようです。気になった方はリンク先を探してみてください。
以下、妄想
たいへんに安直ですが、やはり黒潮には、関西の街を案内してもらいたいな、という思いが大きいです。ひと口に関西と言っても色々でしょうけれど。
例えば新世界や通天閣周辺まで行ってしまうと、彼女はあまり知らないんじゃないかな、と妄想します(その辺りはむしろ龍驤が詳しそう)。なので、そこ以外…となると、それでもキタよりはミナミかなぁ、と。
定番の串カツも美味しそうですが、ちょっと捻ったダイニングとかエスニックも、台詞からけっこう食べるの好きと思われる黒潮は詳しそう。引っ張られるまま2、3軒はしごしたいものです。
いつでも元気でいて欲しい
関西弁というのが後押ししている面もあるかもしれませんが、黒潮は相当に明るい娘なんだと思います。戦闘も任務も、張り切って元気にこなそうという姿勢は、いちばん上のお姉さんに似たのでしょうか。
ただ、当然ながらその元気さは、十分なケアがなされているからこそのもの。補給や入渠はもちろん、かつての戦いの記憶も踏まえて慮ってあげることで、彼女の元気を支えてあげられればと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿