こんばんは、七草です。
今夜の私製艦娘型録No.036は、朝潮型駆逐艦4番艦の荒潮さんです。朝潮型は、大潮に続く2人目の着任となりました。
上の画像は本日現在の荒潮の様子。大発搭載可能駆逐の一角なので、キラ付けして遠征の当番が回ってくるのを待機している最中です。
装備なしがちょっと可哀想な感じがしますね^^; 載せるなら、いちおう朝潮型に装備ボーナスがある「12.7cm連装砲C型改二」でしょうか。しかし、陽炎型に載せた方が恩恵が少しだけ大きいので、つい見合わせてしまいます…。長い目で見ましょう。
まさかの艶やか駆逐艦
ませた駆逐艦枠として、七草艦隊には既に如月が着任していました。しかし荒潮は、その如月も上回る艦娘のように感じられたのを覚えています。
そもそも駆逐艦を「艶やか」と形容するのは年齢的におかしいのですが、荒潮においては妥当と言わざるを得ないでしょう。如月がまだ背伸びした少女のように思われるのに対し、荒潮は精神的にも大人びている、と言いますか。
地道な錬成が実を結ぶ
とはいえ、駆逐艦としての荒潮の能力は、一般的なものでした。このため着任当初は、やはり演習と遠征で強くなってもらうことに。
しばらくは地道にレベリングを続けていく形でしたが、史実をモチーフにした第八駆逐隊関連の任務では朝潮型の四姉妹そろっての出撃を経験。姉妹の中では大潮に次ぐ古参として、戦いを支えてくれました。
「改二」となってサーモン海域に
荒潮の「改二」実装は、2017年1月25日。これは、朝潮型の中では最も遅い「改二」実装でした。七草艦隊への着任は早かったんですけどね。
「改二」となった荒潮にくだった任務は、彼女を旗艦としてサーモン海域北方に赴き2回勝利せよ、というもの。悪名高き5-5への出撃でしたが、一緒に出撃した朝潮改二や僚艦たちと協力し、何とか完遂することができました。
荒潮改二は、前述の通り「大発動艇」の系統が搭載可能。なので、平時は遠征に行って貰うことが多いです。
一方で、なかなかの「火力」持ちでもある上、対地装備である「特二式内火艇」も載せることができ、ボス戦でのフィニッシャーにもなり得ます。
このため、イベントにおいては貴重な艦娘と言えるでしょう。特に艦隊の層が薄い場合は、どの海域に出すか十分に吟味が必要です。
荒潮の来た道
荒潮の能力面については以上のような感じです。次に、その性格面をクローズアップしてみましょう。既に書いた通り、ちょっと艶のある調子で話す荒潮ですが、そこは彼女の本質ではないと思います。
荒潮の台詞を聴いていると、笑い声が多いのに気付かれるでしょう。この笑い声ですが、ハイテンションではあるものの、どこか底の知れないものを感じるのは、私だけでしょうか。なんというか、ブレーキが効いていない、というような。
猛襲と凄惨
それは、史実における駆逐艦・荒潮の戦いぶりや、その最期に関連するもの、なのかもしれません。
史実での駆逐艦・荒潮は第八駆逐隊として戦い、姉妹艦である朝潮と大潮のピンチにあっては多勢の敵艦隊に殴り込みを敢行、撃退の発端を作ったと言われます。
また、史実における荒潮の最期は、敵爆撃機による水切りのような投弾法である「反跳爆撃」を受けた損傷が発端となり、最終的には放棄され沈むというものでした。「ダンピール海峡の悲劇」と言われたこの戦いは、多くの死者を出した凄惨なものだったようです。
姉妹艦を救わんと必死の戦いに身を投じた蛮勇。そのとき救った朝潮とともに、修羅場の中に沈んだという無常。そうした経緯による情念が、艦娘・荒潮の精神の底に沈殿し、それが奇矯な台詞や笑い声に表れていても、不思議ではないと思います。
印象的な台詞
そうした荒潮の、ある意味で尋常でない心情の表現として、以下の台詞を挙げておきましょう。通常の戦闘のものなので、よく聴かれるものだと思います。
かわいそうかしら?(戦闘攻撃時)
例えば電の「沈んだ敵も、できれば助けたい」の対極に、この台詞はあると思います。敵なのだから斟酌は不要というように取れ、彼女の真意を訊ねてみたくなる台詞です。
荒潮の二次創作やフィギュア
なかなか小難しい話になってきましたね^^; さて、そんな荒潮ですが、二次創作やフィギュア関係はどんな感じでしょうか。
唐突に出てくる、その言葉の意味
荒潮の二次創作は、そのおしゃまな振る舞いを描いたり、姉妹たちとの関係性に主眼を置いたものが多いと思われます。
そんな中、私が挙げたいのは以下の、作者さんの言葉を借りれば「ポエム漫画」。なかなか本心を語らない彼女の胸の内が、ここには描かれています。
荒潮ポエム漫画 pic.twitter.com/tJ4n0rbBr1
— エア子@C98日曜西し38b (@airkonarita) October 26, 2014
ゲーム中でも遠征に出てもらう時など、荒潮は唐突に「好きよ」と言います。その突然さがまた、彼女のエキセントリックな印象を助長していると思うんですが、この漫画では「好きよ」に至る理由を、読ませてくれます。
台詞からは、小悪魔っぽくて、戦闘狂の気があるようにも思われてしまう彼女ですが、「一人ぼっちじゃない」ことを嬉しく感じる心理は実に真っ当です。それが彼女の本当である、と信じたくなる、信じさせてくれる名作だと思います。
フィギュアは、商業ベースでは無いみたい
荒潮のフィギュアですが、Amazonなどで見る限りは存在を認められませんでした。ただ、ガレージキットでは、かつて存在したようです。
ガレキとしての荒潮について、ホビーショップさんの紹介ページがありました。参考までにリンクを貼っておきます。
荒潮改二 - NODA-YA 製作代行
以下、妄想
晩秋の頃、荒潮は、雪風を誘ってお鍋を食べようというようなことを言います。ぜひ、彼女の望む通りに鍋を囲みたいところです。
これは私の持論ですが、あまり大人数で鍋を囲んでも、じっくり話ができないんですよね。なので、荒潮と雪風と、あと2人ほど、廊下をうろついている艦娘をつかまえてくれば丁度いいかなと思います。
史実では、荒潮が沈む時に、生き残った乗員を救助したのが雪風だったそうです。それは苦い思い出に違いないでしょうけれど、お鍋の温かさ(と、もしかしたらビールのほろ酔い)に2人の屈託が緩んでしみじみ語り合うのを、ちびちび日本酒をやりながら聞くともなく聞いていたいと思います。
それはきっと、仲間のため
上述の史実や二次創作とも関連しそうですが、荒潮のうっすら不穏な感じは、史実での惨劇を承け、それを今度は回避しようとすることから発せられている気がします。笑うのは不安を隠すため、敵に容赦がないのは史実と同じく姉妹や仲間を守るため、というような。
もし本当にそうだとすれば、ふわふわに見える彼女は結構、思い詰めているはずです。だから提督としては、彼女が楽になれるようにしなくてはならないでしょう。彼女が守りたかった皆が、今は一緒に居るということを、何度でも伝えたいと思います。
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