どうも七草ですー。
コロナ絡みで時間がありますので、提督業をやりつつ、ネットをぶらぶらしたりもしています。そんな中で見かけて、無料だったので観だして引き込まれ、全話視聴したアニメについて紹介しようかと。
GYAO!で『境界の彼方』を観た
その作品のタイトルは『境界の彼方』。『空の境界』とか『境界線上のホライゾン』とか、ラノベ界隈では「境界」というネーミングは珍しくないのかもしれませんね。それもあって、名前的にはあまり新鮮味がないとも言えますが。京都アニメーションによる2013年冬の作品
本作を手掛けたのは、ゼロ年代以降の日本のアニメを牽引する京都アニメーション。痛ましい事件が昨年ありましたが、そんな同社によって制作され、2013年冬に放映されたのが本作とのこと。ちなみに本放送時、私は全く知らずに過ごしていました。当時は社畜でしたからねぇ。深夜に、あるいは録画してテレビアニメを観ようという気が少しも起きませんでした。そういう風に私のヲタク履歴には社畜時代という断絶が存在します…。
4月9日まで一挙視聴が可能
そんな同作が、このたびGYAO!で一挙配信されていて、無料で視聴することが可能です。しかし、当然ながら期限がありまして。今回の一挙配信期間は明日4月9日の23時59分までとなっています。あと30時間強しかない、ということで、いま急いで記事にしているということなんですよ。まぁ期限を過ぎても作品の感想としては問題ないと思いますが、せっかくですし。
あらすじとか概要とか
詳しくはもちろん本編を観れば分かるんですが、とりあえず最低限の情報だけまとめておこうかと思います。あらすじと主な登場人物
「異界士」という異能者が、人々に害をもたらす存在「妖夢」と戦う世界。人と妖夢の間に生まれた神原秋人(かんばら・あきひと)は、ある日、自らの血を剣と化す異能力を持ち、「不愉快です」が口癖の異界士、栗山未来(くりやま・みらい)と衝撃的な出会いを果たします。当初、秋人を討伐しようとする未来でしたが、奇妙に馴染んでしまい、協力して妖夢を討伐するように。秋人と同じ文芸部所属で、異界士一族の娘である名瀬美月(なせ・みつき)、その兄・名瀬博臣(なせ・ひろおみ)らとも打ち解ける未来。
しかし、やがて訪れる妖夢“虚ろな影”との、そして“境界の彼方”との戦い。それは、秋人の秘密を、未来の来歴を、名瀬家や異界士協会のある者の蠢動を、明らかにするものでもあったのです――って感じかと。
原作はKAエスマ文庫のラノベ
そんな本作の原作は、鳥居なごむ氏による同名のライトノベルです。発刊レーベルであるKAエスマ文庫というのは、京都アニメーションによるレーベルで、「エスマ」とはイタリア語の「esuma;発掘する・発見する」から取られたようです。ちなみに、テレビアニメは原作の要素をかなり改変したもののようで、両者はかなり性質が異なるらしい。さらにちなみに、アニメとしては2015年に劇場版も公開されたそうです。が、全くのノーマークでした^^;。機会があったら観てみたいと思います。
聖地は奈良の辺りらしい
京アニ作品がしばしばそうであるように、本作も近畿圏の実在の場所が背景美術に用いられているようですね。調べたところ、橿原神宮とか近鉄奈良とか、奈良県の近鉄沿線が舞台とか。奈良にはほとんど行ったことがないので、行くことがあれば事前に確認しておきたいと思います。まぁ、しばらくはコロナで無理そうですが。
感想としては「なかなか良し」
京アニ作品らしくキャラクター作画はきれい、しっかりしたロケハンに基づいた美術も美麗で良い感じ。加えて物語的にも、ちょっと消化不良な部分があるものの、ミステリ的な仕掛けが施されているので2周目以降が味わい深いです。茅原実里が文芸部にいる
主人公が高校で所属しているのが文芸部なんですが、京アニで文芸部というとどうしても『涼宮ハルヒの憂鬱』および『消失』を思い出しますよね。しかもそこの部長の声が茅原実里となれば猶更だと思います。何となく「本歌取り」という言葉が浮かんだり。とはいえ、本作で茅原氏が演じている名瀬美月はどっちかというとハルヒっぽい、勝気な少女です。同じ文芸部部長でも大分違う気が。でも、オープニング曲「境界の彼方」を歌う茅原氏の歌声は、かなり長門有希のキャラソンを髣髴とさせるものなのですが。
一方で、ヒロイン未来を演じているのは声優の種田梨沙氏。提督的には、ところどころ羽黒っぽかったり五月雨っぽかったりして、不思議な感覚に陥りました。全体的には、艦これではあまり聴かない感じの声で演じておられるな、と思いましたけども。
シリアスとコミカルのあいだ
全体的には暗めな展開で、一応ハッピーエンドではあるものの、その過程では観る側もかなり追い詰められる感じ。そのくせ、日常的な場面では未来が天然気味だったりするので、シリアスとコミカルとのバランスが絶妙という印象を受けます。秋人が重度の眼鏡フェチで博臣が重度のシスコンと、主要登場人物の男子がいずれも特殊な嗜好を持っているため、女子から「ド変態」呼ばわりされるのもしばしば。その辺りもアクセントと言えるでしょうか。
話数で言えば、特に6話「ショッキングピンク」はかなりコミカルではっちゃけている気が^^;。4話辺りまでで1つの大きなエピソードがひと段落するので、その反動でしょうか。劇中歌も含め、6話は他のエピソードとはかなり毛色の違う話になってます(それにしても劇中歌が耳に残るなぁ)。時間が無ければ、ここから観るのもアリ…かな?
以上のようなシリアスとコミカルのバランスは、最終決戦でも否応なく発揮されていたり。最終話の「子持ちししゃもー」は、しばらく脳内に残りそう。
見逃した人はAmazonのPrime VideoやNetflixででも
最初に書いた通り、GYAO!における今回の『境界の彼方』一挙配信は、明日4月9日の23時59分まで。これまでのGYAO!の様子をみていると、いずれまた観られる時が来る気もしますが、それがいつになるかは不明です。というわけで、この記事を明後日以降に閲覧して、興味が湧いた方は、他の手段でご視聴ください。たぶん、AmazonのPrime VideoかNetflixあたりの動画配信サービスに加入していれば観られると思います。
こぼれ話
っていうか、原作者の鳥居なごむ氏も提督だということを、今Twitterを拝見して初めて知りました。2020年ということで二年ぶりに「艦これ」復帰してみました。攻略サイトとにらめっこした結果、友軍強そうなので「乙」で挑戦です。いきなり未邂逅だった眼鏡艦娘「沖波」登場するあたりは鳥居ズムですね。とりあえず改装設計図十枚くらいほしい。 pic.twitter.com/pu45IM2tVI— 鳥居なごむ (@T_nagomu) March 19, 2020
そういえば先日の春イベントでスポットが当たったのは、眼鏡艦娘の一角である駆逐艦・沖波でしたね…。眼鏡遣いの1人として、私も「眼鏡に幸あれ」と、福井県鯖江市と東京・上野恩賜公園の眼鏡の碑に祈りを飛ばしておきます。
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