【艦これ】初霜…私製艦娘型録026

2020年5月4日月曜日

艦これ 私製艦娘型録

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七草です。我が艦隊の艦娘を、着任順に順次紹介する私製艦娘型録、No.026は初春型駆逐艦の4番艦、初霜さんです。初春型としては、子日に続いて2番目に着任したことになります。

いつものように、上の画像は本日現在の初霜。武勲艦の割に、平時の装備はもう一つで申し訳ないですね…^^;

一応「12.7cm連装砲B型改二」には、初春型に搭載した場合も僅かながらボーナス(「対空」+1)が付きますが、現状では力不足感は否めません。仮に「B型改四」でも初春型にはそれほど恩恵が無いので、何かテコ入れがあるといいなぁ、と。もちろん、イベント等で第一線に出る際は、強力な魚雷や対空兵装を満載して頑張ってもらっています。

素直で優しい、初春型の四女

初霜の第一印象は、素直で優しい、というもの。こういった比較的おとなしい感じの艦娘は榛名以来ということもあり、妙に新鮮に感じられました。加えて、やや天然気味な言動が、彼女の個性のようです。

「改二」実装まではおとなしめ

着任時の戦闘能力としては、平均的な駆逐艦のもの。そもそも初春型は、史実においてもそれほど強力な艦型ではないようです。

」になってもその印象は変わらず、多くの駆逐艦と同様、演習と遠征で少しずつ強くなってもらう、という育成方針でした。ただ、そのふわふわっとした台詞が、艦隊の癒し枠として機能していたことは疑いありません。

MS諸島北部での大活躍

2015年01月23日のアップデートにて「改二」が実装されると、ついに初霜の本領が発揮されることになりました。史実における初霜は、数多の作戦に参加し、神憑り的な生還を続けたとして知られています。

その史実もかくやという活躍を、七草の艦隊でも見せてくれたのが2016年秋のイベント「発令!「艦隊作戦第三法」」のE-4での戦いぶりでした。

シャングリラ捜索追撃 艦隊前進配備」と題された当該海域の第二ゲージをめぐる戦いは、とりわけ甲作戦では相当の難関。ボスマスでは通常艦隊で敵連合艦隊を相手にしなければならず、戦艦・空母など強い艦を編成すればするほど道中も苛烈になるという、難攻不落と言っていい海域でした。

この激戦海域の対ボス戦で輝いたのが、他ならぬ初霜改二です。対ボスのフィニッシャーこそ僚艦に譲りましたが、再三襲い来る敵艦載機の攻撃をことごとく回避し、夜戦で魚雷カットインを敵艦に叩き込んで一撃必殺する様はまさに奇跡。圧巻の活躍ぶりでした(ここまで詳細に書けるのは動画を撮っていたからですが、そのうちYouTubeにでも挙げるかも…)。

初霜の武勲の意味

以上のように、艦娘としての初霜は、高い「運」や「対空」を活かし、激戦を制す役割を担うことが多いと言えるでしょう。

一方、史実における初霜は、空襲時に機雷に接触し、ぎりぎりのところで沈没を免れ擱座したと伝えられます。終戦間際、多くの仲間を見送った上で迎えた最期ではないでしょうか。

そんな初霜の経歴を見ると、例えば綾波や夕立のように、敵艦隊を相手に獅子奮迅の戦いを繰り広げた艦というわけではないようです。どちらかというと駆逐艦・初霜は、僚艦やその乗組員たちを救うために手を尽くした艦と言えるでしょう。

一隻でも一人でも

実際、艦娘としての彼女は、「守りたい」という言葉を幾度も口にしています。その最たるものが、戦闘勝利時にMVPに選ばれた際の「一隻でも一人でも、救えるならば……」という台詞です。

戦闘についての自信もうかがえるものの、本質的には彼女は、仲間を救おうという気持ちが最優先なのでしょう。第一印象に違わず、優しい艦娘だと思います。

印象的な台詞

上記のMVP台詞も彼女を象徴するものだと思いますが、ここではもう1つ、個人的に忘れ難い台詞を挙げます。ゲーム中、自分の戦果などを確認する「戦績表示」画面を呼び出す際の台詞です。

そうですね、戦況分析は大事です。無謀な作戦はダメ! ですからね?(戦績表示時)

史実では、無謀な作戦が決行されたが故に、初霜が多くの艦や人の最期を看取ることになった側面は否定できないでしょう。それに対してノーを宣言するこの台詞からは、仲間を思う初霜の優しさを感じるとともに、指揮官への深い戒めが感じられます。

初霜に関する二次創作・フィギュアなど

ゲーム中の初霜については概ね以上です。次に、彼女に関する二次創作やフィギュア関係について書いておきましょう。

帰還を待ちながら

初霜を描いた二次創作で、私の印象に残っているのは以下のショート漫画です。深海棲艦との戦いが終わり、訪れた静けさの中で、初霜(と天龍)は出撃から帰らない提督や仲間を待っている…という、そんな漫画です。

リプライでも指摘されているように芦奈野ひとしさんの『ヨコハマ買い出し紀行』とか、最近の漫画でいえば『少女終末旅行』のような世界観。うら寂しさと、待ち続ける初霜のたたずまいが素敵な作品だと思います。

初霜のフィギュアは、現状では無さそう

初霜のフィギュアについては、少なくとも商業ベースでは今のところ見られないようです(唯一みつけたのが、以下のラバーキーホルダー)。残念ですが、事態が動くのを待ちましょう…。

以下、妄想

初霜改二となって実装された時報などを聴いていると、甲斐甲斐しく提督の世話を焼きつつ、姉たちや仲間たちに囲まれて楽しくやっている様がうかがえます。節分やバレンタインなどでは、年相応の少女らしく振る舞う様子も。

そんな風に、台詞にはなっていなくとも、彼女は種々の行事を仲間たちとともに楽しんでいるんだろうな、と思います。時節の言葉を名に戴く初春型らしく、春夏秋冬の折々を愛でる彼女を、傍らで見るともなく見る、というのも、いいんじゃないでしょうか。

自分の尺度を持つということ

駆逐艦・初霜については、吉田満氏の『戦艦大和ノ最期』による、ある記述が話題になることがあります。件の記述については、初霜の元乗組員から「事実と異なる」という反論が示されていますが、吉田氏が決定的な対処をしないまま没してしまったこともあり、今もって明確な訂正はされていないようです。

艦娘としての初霜は、「一隻でも一人でも、救えるならば私はそれで満足」と言います。それは、周囲にどう思われても、自分の尺度に照らして誇れるのならそれでよい、というようにも受け取れます。誇り高い娘だと思います。

が、やはり汚名を着せられ、そのままというのは、かわいそうです。彼女に付随する、そんな一件も心に留めつつ、今後も見守っていきたいと思います。

自己紹介

家で書いたり読んだりチェックしたり運営したりのクリエイティブ系在宅ワーカー。塾講師として教鞭を取ったりもするらしい。『艦これ』では2013年秋着任のそこそこ古参な提督。あまり自覚はないけどヲタクの範疇に入るんだろうな。

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