七草です。私製艦娘型録No.041の今日は、白露型駆逐艦4番艦の夕立さんです。時雨、村雨に続いて、白露型としては3番目の着任となりました。
画像は本日の夕立さん。「12.7cm連装砲B型改四(戦時改修)+高射装置」は、1基あたり「火力」+2、「雷装」+1、「回避」+1というボーナスをもたらし、さらに水上電探とシナジー効果を生むことによるボーナスと、彼女に大きな恩恵を与えてくれます。
B型改四は改修も可能になっていますが、まだ手が出ません^^; とりあえず★1つずつくらいは付けたいところですね。
第一印象は“お嬢さん”
「っぽい」という口癖がアクセントではありますが、出会ったばかりの夕立は金髪碧眼の、あどけなさの残る艦娘でした。良家のお嬢さんのように見えなくもありません。
しかし、彼女という艦娘の本質は、全く別物でした。それは、私が彼女と出会ってほどなく、2013年10月4日に明かされることとなったのです。
改二のために錬成・錬成
2013年10月4日がどういう日か、彼女を知る方はもうお気づきかと思います。夕立に「改二」が実装されたメンテの日ですね。
七草の艦隊はまだ、加入すぐの彼女を「改二」にしてあげられるほど整ってはいませんでしたが、うっかりTwitterで見てしまった夕立改二の姿は衝撃的でした。
思わず「グレたの?」と思ってしまいましたが^^;、もちろんそうではありません。史実における駆逐艦・夕立は、第三次ソロモン海戦にて単艦で獅子奮迅の戦いぶりを見せたとされる武勲艦の一角。その魂を受け継いだ彼女もまた、「改二」で本領に目覚めたと言うべきでしょう。
響や五十鈴、北上に千代田など、既に「改二」を目指して特別錬成を進めていたグループに夕立も分け入ることになり、しばらく育成はてんやわんや。それでも、あの“タガ”が外れたような「改二」の姿を見ようと、バランスを取りながら育てていきました。
驟雨のように
そして、「改二」実装から結構な遅れで、七草艦隊の夕立も「改二」に改装することができました。見た目は変わっても話しぶりは以前の彼女と同じまま。ちょっと安心もしました^^
その実力は、更なるレベルアップや近代化改修をするごとに、次第に引き出されていったと思います。例えば、軽巡を旗艦として残りを駆逐艦ばかり5隻で出撃しなければならない(第1期の条件)北方海域の3-2こと「キス島撤退作戦」では、練度を高めた彼女が攻撃面を補ってくれました。
その「火力」は、まさに激しく降る驟雨のように強烈。交戦形態次第では、時に敵重巡や戦艦を一撃で大破させるのを目撃しました(撃沈までいけるのかは未確認)。
「火力」に加えて「雷装」も高いので、いわゆる「夜戦キャップ」(それ以上は攻撃力が上がり辛い、実質的な攻撃力の上限)到達も容易です。改修して「運」を上げることで、魚雷カットインも現実的になるでしょう。
一方で「対潜」もそこそこなので、ケッコンカッコカリすることでレベル100を超えて錬成できれば、装備1つでの先制対潜も可能。意外とマルチな戦いぶりができる、「改二」の中でも上位に入る駆逐艦と言っていいでしょう。
夕立の気持ちを考えてみる
艦娘としての夕立が有能であることは、以上のごとくです。では、そんな彼女の性格というか心情はどのようなものでしょうか。いつも「ぽいぽい」言っていて、そこはいま一つ捉えづらいのですが、考えてみたいと思います。
不明瞭と悲劇
史実における駆逐艦・夕立は、先述のように第三次ソロモン海戦で奮闘し、沈みました。その際に大暴れしたという話ですが、近年では、これに否定的な資料も出てきているそうで。艦娘・夕立が「っぽい」と言うのは、「史実では大暴れした(っぽい)」ゆえなのでしょう。
また、自らが沈む数日前、爆撃された軽巡・由良に横付けして生存者を救出し、砲撃で由良を処分したという話も伝わります。艦娘・夕立の台詞は無邪気な戦闘好きという側面が強調されていますが、史実においては、悲劇から遠い存在だったとは言えないでしょう。
武勲の不明確さと、当然のように味わわされた悲劇。この2つは、時間という隔たり貫通して艦娘としての夕立にも影響を及ぼしているのではないでしょうか。「強くなれる」「もっと鍛えなきゃ」。時折こぼすそんな台詞は、今度はそうしなければ、という不安混じりの決意のように聴こえます。
印象的な台詞
勇ましいものが多い夕立の台詞の中で、私が特に気になったのは以下の台詞でした。戦闘で小破するか、旗艦で大破した時に聴くことができます。
ハンモックを張ってでも、戦うよ!(小破/旗艦大破時)
これは、大破した後もハンモックを帆がわりにして戦闘を続行しようとしたという史実を踏まえたものでしょう。この後退のギアの外れっぷりが、格好よくもあり、危うくもあり。無茶させないように、僚艦によく言っておきたくなります^^;
夕立の二次創作やフィギュアを探す
アニメでもレギュラーとして活躍した夕立ですが、二次創作やフィギュアでも大いに活躍しているようです。その辺りをさらりと探ってみたいと思います。
小悪魔と無垢の二面性
「改二」とその前で印象ががらりと変わるだけに、二次創作では、どちらの夕立を描くか迷いどころでもあるようです。ただ、体感ですが改二を描いたものが多いっぽいかと。
そうした中で、私が選んだのは以下のMMD動画でした。まずは夕立改二のコケティッシュなダンス動画として始まるのですが。
夕立のフィギュアは多数
さすがと言うべきか、夕立のフィギュアは少し調べただけでも9つを数えました。史実が鮮烈な上、キャラクターデザインも秀逸で、アニメでもレギュラーだったので当然と言えば当然かもしれません。
そのラインナップは殆どが「改二」状態のもの。通常の状態は本性じゃないからでしょうか?ぜいたくな要望かもしれませんが、通常時のも、もう少し増えるといいな、とか。
以下、妄想
夕立は、白露型の中でもとりわけ、名前の由来的に夏が似合う艦娘だと思います(1番艦さんも夏グラの雰囲気的に似合いますけど)。
私が学生だった頃、所属していた部活動で毎年夏に合宿をやってたんですが、泊まる民宿がトウモロコシ畑のど真ん中に建ってるようなど田舎でした。昼ご飯は宿で出してくれないので、最寄りの雑貨屋まで、片道30分歩いて食料を調達するような生活だったんですけど。
なぜだかそんな感じの田舎の民宿に潜伏せよ、みたいな任務を受け、夕立と2人で1週間ほど静かな夏を過ごすことになったりする、というのもよさげです。任務としては1日3回通信を送るだけで、あとは夕立と談話室でだべったり、宿の子と遊んだりするような宙ぶらりんな毎日、みたいな。
ある日、アイスでも買おうと件の雑貨屋まで2人で行ったら、帰りに突然の雨。トウモロコシ畑が見渡せる屋根付きのバス停で雨宿りしながら、夕立と2人で語ることもなく、畑にかかる紫電を見たりできたら、何かいい気がします(今日はひときわ妄想力が迸った気がする^^;)。
悪夢の力で悪夢を破る
「改二」となった夕立は、自分の攻撃を「ソロモンの悪夢」と表現します。沈んだ諸々の艦の思念が寄り集まったものが深海棲艦だとすれば、それらもまた悪夢に違いありません。してみると、両者を隔てるものなど、実は何もないのでは、という思いに薄ら寒くなることがあります。
考えてみれば、自分の防御を顧みず戦い、そして沈んだという史実をモチーフとする夕立改二の姿は、深海棲艦一歩手前の姿なのかもしれません。かつての悪夢の力でいまの悪夢を打ち砕こう、というような。それが彼女の覚悟だとすれば、提督は何も言えないのではないでしょうか。
だからこそ、一歩も引かずに戦おうとする彼女の、退き時は見誤らないようにしなければならないでしょう。それこそが、提督のできる殆ど唯一のことなんじゃないかと思います。
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